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■ 宇佐八幡宮 Usahachimangu ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
【L.U】05.03.13宇佐山の中腹、標高202m位置する。地続きの東斜面には近江神宮がある。
大津京の跡の『錦織遺跡』から北に続く道が300m程で、近江神宮の杜に突き当たる。そこを流れている柳川に沿って、左に折れ700mばかり遡ると、川の向こうに、石に刻まれた『宇佐八幡宮』の文字と大きな石の鳥居が見える。
橋を渡り鳥居をくぐり、両側に石灯篭の並ぶ急な参道を登る。道が鬱蒼とした木立の中に入っても、勾配は緩むことなく、さらに急になる。ふと後ろを振り返ると、もう眼下に琵琶湖と湖岸の家々がかすんで見える。
急な上り坂の右手には、『御足型』と呼ばれる平たい大きな岩がある。もう少し登ると、やはり右奥に天智天皇の病を癒したと伝えられる、『御神水』の涌き出でる、小さな祠(金殿井)が右手奥に木の間隠れに見えている。なおも、続く坂道の最後は、急な階段である。ふもとから15分程で、山腹の本殿に着く。寒いときでも汗ばむほどである。
御足型:宇佐八幡宮は「前九年の役」の後、この錦織の庄に住んでいた、頼朝の五代前にあたる源頼義によって勧請された。鎮座の折、この岩から数羽の鳩が、この岩から飛び立ち、その場所に導き、この岩に神の足跡が残されたとの言い伝えがある。
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■□■夜祭り■□■
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いつもは人気の無い山中のお社だが、9月15日は年に一度のお祭りがあり、多くの人出でにぎわう。かつては旧暦の8月15日に行われた。
前日14日の夜8時頃、本殿では、しめやかに神事が行われ、巫女に扮した氏子の少女達により御供が供えられる。
ふもとの川を渡ったお旅所に、神輿の渡御があるが、その前に、神輿は、若衆達により、「ホイット」「ホイット」と激しい掛け声とともに、急な参道の上がり降りを何度も繰り返す。そろそろ夜は涼しい頃だが、彼等の体からは玉の汗が飛び散っている。山中の明かりは、参道両側の石灯篭にともる小さな灯だけ。宇佐、若宮の神輿二社は氏子の持つ松明の光を頼りに上下を繰り返す。
9時頃、ふもといる我々に、漆黒の闇の中から、まず、いくつもの明かりが小さく見えてくると、やがて威勢のいい掛け声が、響いてき、松明に照らされて、神輿が姿をあらわす。人と神輿が一体となって、急な坂道を転がるように駆け下りてくる様は、まことに勇壮である。
■□■おまけ■□■
山の続き南側に千石台という地名があるが、土地の古老によれば、山の上に「千石岩」という大きな岩があるという。昔、大水が来たときに、千石もの大きさの船をその岩につないで流れないようにしたとの言い伝えがあるらしい。ノアの洪水のアララト山がさしずめ宇佐山で、大変面白くお聞きした。彼によれば、ついこの間まで(50年位前の話のようだが)JR湖西線「西大津」駅あたりも琵琶湖で、雨で琵琶湖の水位が上がると、よく湖岸近くの田んぼは浸水して、その中で鯉や鮒をたくさん捕まえることが出来たという。
今は、飲食店、レジャー施設などが立ち並ぶ町になっている。
大津市役所内( 077-528-2756)
JR湖西線西大津駅から徒歩35分、京阪電車近江神宮前駅から徒歩25分。