緑深い森林、豊富な鉱物資源、太陽をいっぱいに受けたなだらかな丘陵に広がるブドウ畑などで知られています。この地方の人々は、勤勉で善意に溢れ、長い伝統を受け継ぎ、この地を住み良い心休まる世界に作り上げてきました。茅葺きの農家のたたずまい、野生の可愛い花が咲きこぼれる牧場、手入れの行き届いた果樹園、この平和な風景を何百年も守り続けてきた古い砦や、由緒ある城の姿などが印象的です。
州都グラーツGrazは、12世紀頃から商業都市として栄えた、ムーア河畔のの中世の面影を強く残した、ルネッサンスやゴシックの様式美に彩られた歴史のある街です。エッゲンベルグ宮殿の中には、有名な狩猟博物館があり、街の中央にある城山に登ると、美しい町並みやアルプスの山々が見渡せます。城山の南側、ハウプトプラッツ広場の花や野菜や果物でにぎわう市に行くと、人々の暮らしぶりが肌に伝わって来ることでしょう。また、古城で催されるキャンドル・コンサートも、素晴らしい想いでの一夜として心にいつまでも残るにちがいありません。
シュタイヤマルク北部のアドモント、フォーラウ、セッカウの町々には、古い歴史を物語る修道院があり、バード・グライヒェンベルクなどの温泉地もあります。
ザルツカンマーグートからグラーツに至る、変化に富んだ山と湖水と渓谷を行き、古い町々をたどるコースは、オーストリアの"奥の細道"といわれ、オーストリア観光のハイライト・コースの一つです。
町々の祭"フォルクスフェスト"の日には、地方色豊かなお菓子に目を奪われることでしょう。シュタイヤマルクは、美しい自然とロマンにあふれる地方です。
【資料提供:オーストリア観光局】
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私は、シュタイヤーマーク州を通りましたが、滞在しませんでした。
どの州の州都も、市庁舎とその周りの町並みは古くて親しみがあります。どの街も概ね同じ様な様子なのですが、民族衣装や、家の造り等に少しずつ地方色があり、それそれの街で固有の文化を大事に守り続けているのだと感じました。
教会の塔の屋根の形が東に進むに連れて、ふくらんできて、これも微妙に違っていました。