Oh! Oh!  大 津
  曳山巡行  からくりの演技を奉納中、クリックして大きな画像を見る
      大津祭の楽しみ方

 

朝 天孫神社に集まった、各曳山は、くじ引きで決まった順番に、カラクリの所作を奉納後、賑やかに街に繰り出していきます。

祇園祭のように、我々が美術品を鑑賞させていただく、だたの観客にされてしまうことはありません。町もお客も住人もすべて巻き込んで、渾然一体となった祭の始まりです。

「コンコンチキチン」のお囃子に乗って曳山について歩くもよし、縦横十文字になった通りを先回りして、所望の行われる場所で待機し、お囃子と曳山の姿がだんだん近づいて大きくなるのを楽しむのもよし。時折、曳山から撒かれる、厄除けのちまき≠ゲットできるよう、日頃磨いた運動神経を試すもよし。駅前通の観覧席ならかぶりつきでゆっくり座って見られます。

ビルの多くなった、各曳山町も、昔からの町家の玄関は、家紋入りの幕や、提灯が飾られ、いつもとはちょっとちがう、顔をしてお客様を待っています。

観光客の中には、美術愛好家グループもいます。遠くにお囃子を聞きながら、屏風や扇の飾られた、座敷を通りから覗き込んで、「昔は、ここ(大津祭)にくると、染、織り、刺繍等の日本全国のものがすべて見られたというが、今はもうだんだんに、作る人がなくなってきて・・・・。」と説明するリーダーにうなずいています。

慌てる事はありません。夕方まで、祭囃子はたっぷり一日中鳴り響き、曳山は、ところどころで、からくりを演じながら、ゆっくりと町を練り歩きます。

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昼 正午に、全曳山が大津駅前の大通りに集結。定位置についても、「ん ピーヒャラ、ピヒャラ」、「ん ピーヒャラ、ピヒャラ」と唱和して、観客が参加者となるように、曳山の上から、促されます。お囃子が、鳴り止む事はなかなかありません。

お昼休みの間、囃し方は、山を降り、自宅に戻り、招待したお客様と過ごします。一杯入って上機嫌になった囃し方は、午前中の黒羽二重の紋付から、派手な着物(これは大津祭独特の美学で、自分の好みで作った、長襦袢を引っ掛けて、外着にします。)に着替えて再び山に戻り、13時45分、午後の巡行が開始されます。

信号で止まってしまった巡行の行列午後 大通りを横切るときは、信号が青のときだけ。時間調整で行列が止まってしまうと、囃し方は山を降り、祭装束の人たちと、座り込んで、お茶を飲む人、お酒を飲む人、おにぎりを食べる人。アレアレ、にわか宴会も・・・。時間が来て、午後の休憩が終ると、手早く片付けて、また巡行再開。昔ながらのゆっくりした時間が流れています。大津は古い町。車椅子のご老人達も道に出て、暑いほどの日差しを浴びながら、にこやかに巡行見物です。

 

夕 秋の夕方は、意外と早く訪れます。すこし肌寒くなり、あたりが薄暗くなり始める頃、それぞれの山は早い調子の戻り囃しにのって、裏方の女性の待ち受ける各町内へ帰っていきます。

曳山の去った夕暮れの町には、まだ華やいだ祭の余韻が漂っていますが、今年の秋の到来を告げる役目は終わりました。これから大津は、紅葉に彩られて、本当に美しい季節を迎えます。

巡行経路はガイドブック『大津』 にも載っています


 大津祭りについて 
13基の曳山 
あいうえお順
西行桜狸山郭巨山月宮殿山源氏山孔明祈水山石橋山猩々山
神宮皇后山西王母山殺生石山西宮蛭子山湯立山龍門滝山


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【L.U】05.02.06 20:15:42